こんにちは。実感の循環学校事務局です。秋晴れの空が広がり、過ごしやすい季節となりました。今回は「第2期実感の循環学校」第4回イベントの様子をお送りします。
清和の暮らしとシゴトづくり実践事業「実感の循環学校」
https://seiwa-town.com/kurashitoshigoto/
テーマ:開宅舎さんに学ぶ空き家事業について
開催日:2024年10月6日㈰
場所 :合同会社開宅舎オフィス
開宅舎の皆様、空き家の見学ならびに開催場所をご提供いただきありがとうございました。
午前の部:オプショナルツアー~開宅舎 代表 髙橋洋介さんとの空き家巡り
合同会社開宅舎とは
「つづきを作ること」をテーマに空き家の再利用・再生利用を行っている市原市加茂地区の企業です。空き家のつづきを作ることは、地域のつづきをつくること。空き家をお預かりして、修繕と清掃を行い、住める状態にしたうえで移住希望の方に貸し出す事業を行われています。特徴は、空き家の持ち主や移住希望者の方にとって、金銭的な負担や労力の負担が少ない形での賃貸マッチングが成立する部分です。
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ワークショップ「ノックの学校」について:https://kaitaksha.com/school/

開宅舎さんが管理する下記空き家3件の見学をさせていただきました。
① 所有者とのお話しがつき、近々片付けが行われる築50〜60年の物件
② 店舗付き物件
③ 片付けが終了している古民家
開宅舎さんと協力者の方々が個々の家が持っている本来の魅力を引き出し、次の入居者が住める状態の基盤をつくられています。物件を1件ずつ「ノック」しながら空き家か確かめて、所有者を辿っていく初めの段階は、住民の方に近隣の方に怪訝な顔をされることも多いとのこと。
それでも根気強く、所有者の方や周辺の住民の方とのコミュニケーションを大切に、空き家を通して地域の次の可能性を見出していこうとする開宅舎さんの温かい思いに、参加者の皆さんは自然と引き込まれ質問が次々と出ていました。
午後の部:開宅舎さんのオフィスにて
午後の部は、開宅舎さんのオフィスにお伺いし、髙橋さんに開宅舎を始めようとしたきっかけ
今までにどのような取り組みをされてきたのかを講義いただきました。会場のオフィスも会社のコンセプトを体現した作りになっており、地域の木材・土を再利用されていました。
空き家の再生事業に取り組まれようとしたきっかけは、今後住んでいる地域の空き家率が増加の一途を辿っていくことが、髙橋さんたちの独自調査により明らかになったことが起因しています。髙橋さん達は、増えていく空き家を課題ではなく「何かが始まる可能性」と前向きに捉えられていた点も印象的でした。
空き家の再生は家だけと向き合うのではなく、それ以上に地域の方々とのコミュニケーションが大切といったお話しを伺い、地域の資源を活用した事業を進める上で大きな学びとなりました。
また、髙橋さん達のように空き家再生利用事業に挑戦したい方々へ、ノウハウを共有するワークショップ「ノックの学校」を定期開催されています。
家の循環だけではなく、人の循環に取り組まれている様子も垣間見ることができ、2期生の皆さんと髙橋さんと多くの意見交換が行われました。

グループディスカッション:事業計画の発表
2期生の方々が事前に作成した事業計画シートを発表いただきました。ディスカッションは2グループに分かれて行いました。開宅舎の髙橋さんにもメンターとして参加いただきました。
1グループ:主におらがわ活用
2グループ:主に空き家活用
ディスカッションの内容は、各事業計画を実現するために次に何を行っていくのか、進めていく上で悩んでいる点など幅広い事柄に対して参加者とメンターでアイデアを出し合いました。2期生の皆さんの計画がいつ、誰に向けて、どんな顧客ニーズがあるのかが非常に具体化されているだけなく、どんな状態になってもらいたいかといった、顧客視点に立った意見が多く見られました。
各グループで話した結果をまとめると下記となりました。
① 事業をまずは小さく始める(スモールスタート)
② 顧客ニーズの掘り下げ
③ 顧客へ製品だけでない体験を提供する
次回は最終回に向けて、事業計画・進捗最終版の作成を進めていきます。

まとめ
第4回は事務局だけでなく2期生同士でアイデアを出し合うことで、皆さんの事業計画の幹が太くなっていく様子を見ることができました。事前に熟考された皆さんの想い(事業計画)が、今回と第5~6回のイベントを経てどのような循環を作る事業に花開いていくのか楽しみでなりません。我々事務局はしっかりと2期生の思いをしっかりと実らせることができるよう引き続き支援をしてまいります。